2012年01月12日
流行とは何か?

この画像は今年の正月に撮った私の姉と姪
姪は今年高校三年生になりますが、着ている振り袖は元々姉が成人式の時にこしらえた物です。姉は現在**歳ですから、30年チョット前の物と言うことになります(爆)
制作元は前回のブログに掲載した真っ赤な振り袖と同じ、京都の「藤井藤」さんです。あの真っ赤な振り袖と、この青みがかった紫に白の友禅で孔雀の柄を大胆に施した振り袖、どっちが新しいとか時代を感じるとかありますか?
藤井藤さんの会長が以前私どもに
「たかが50年や100年で古くさくなるような物に、金使うたらアカンで」
と、仰ったことがありますが、なるほど、と実感する写真だと思います。
本当に一流と呼ばれる仕事で惜しみなく手間を掛けて作り出された物に流行はありません。
現代に残っている遙か以前からの建築物などを見て「なんか流行遅れの古くさい建物だねぇ」などと感想を持つ方は、まず滅多におられないのではないでしょうか?
古い物が現代にまで生き残っていたら、それには必ず生き残るだけの理由があるのです。
決して安い買い物ではない着物。本当にいつまでも残していく価値のある物を選ぶようにしたいですね。
Posted by マッチョな呉服屋 at 13:15│Comments(0)
│振り袖